夢を題材にするSF作品『パプリカ』は筒井康隆の小説を元にした今敏監督作品映画です。夢の中の独特な演出は誰でも見る夢の中のように、支離滅裂だったり不思議だったりするのがリアル。その映像が見どころであり、夢と現実で起きる出来事に目が離せない展開の『パプリカ』のネタバレあらすじとラスト結末に感想や口コミを交えてご紹介します。
アニメ映画「パプリカ」のネタバレあらすじとラストの結末
パプリカと千葉
粉川警部は殺人事件の犯人を捕まえていない件に不安を抱え、パプリカにセラピーを受けていた。彼女は他者の夢共有して原因を探るのだが、粉川警部のトラウマは何かがまだ分かり切らない。そのため、粉川警部は再度パプリカのと会う予約を取る。
千葉は夢の中でパプリカとなってセラピーをし、現実では研究所で働いていた。他者の夢を共有する科学装置「DCミニ」の開発を行い、時田や小山内、島所長と協力。未完成のDCミニは覚醒したまま夢に入ることはできないのだが、そんな機器が盗まれてしまう。
所長はDCミニが悪用されることを危ぶみ、千葉たちと話をしている最中に突然おかしな発言をしながら窓から飛び出す。DCミニを悪用した者が所長が起きている状態で乗っ取ったと推理した千葉は、研究者の一人である氷室が怪しいと考えて彼の家へ。他の仲間と共に家を調べると、千葉はバルコニーから飛び降りそうになった。またもや誰かが千葉に入り込んだと分かるが、氷室は見つからない。
氷室と悪夢の原因
再び島所長や他の職員が襲われる中、千葉は閉園したロボットドリームランドへ。島所長の夢で遊園地の看板を見たことから、氷室はここにいるのではと探すと、彼が飛び降りた状況に遭遇。
搬送された氷室は他者に悪夢を見せ続けた影響でDCミニに蝕まれていた。彼は開発者の一人だったことから長時間使用すれば蝕まれると知っていたはず・・・そのため、千葉は他の誰かに氷室が利用されたと考える。
乾理事長はDCミニの使用を凍結させたため、時田は機材等を捨てたがコッソリとDCミニの開発を進めていた。彼は千葉からDCミニを作った責任を問い詰められたため、目覚めない氷室の夢に入ることを決意。しかし、悪夢に蝕まれて時田も眠ったままとなってしまう。千葉は2人の夢に入り、パプリカとして捜査を進める。
時田と氷室が見ている夢では、行進する人形たちやその他にも色々なシーンに変化していく。その様子から抜け殻になった夢が侵食されていると千葉は思い、進んでいく中で元凶は乾理事長にあるとわかって目覚める。島所長に報告し、彼と共に乾理事長に会って問い詰めるのだ。
乾理事長は「夢は科学に支配されるべきではない」と言って千葉を襲い始め、彼女は現実だと思っていた今が実は夢であったと気付いて島所長に覚醒してもらおうと必死で逃げる。しかし、乾理事長側についていた小山内に捕まり、身動きが取れなくなってしまうのだ。
粉川警部の助け(ラスト結末)
その頃、粉川警部は再び繰り返し見る悪夢に悩まされていた。そして、学生時代に親友と自主制作の8ミリ映画を作っていたことを思い出す。2人は刑事と犯人の役を務めて撮影していたが途中で頓挫…親友は映画の学校に入ってから病気のため亡くなったと粉川警部は後で知り、映画の完成を諦めたことがトラウマになっていたのだった。
そうして悪夢の原因を思い出した粉川警部はパプリカと夢で繋がって彼女のピンチに気付き、粉川警部は悪夢を打ち払って小山内を撃ってパプリカを救う。
乾理事長は小山内が死にそうになるのを見て夢と一体化していき、その夢は現実にまで浸食していった。千葉は時田を助けようと声を掛けるが飲み込まれてしまい、巨大化した乾理事長が世界を壊し始める。
パプリカは千葉と一体化して乾理事長を吸い込みつつ大きくなっていき、彼を消滅させて夢の世界を消すのに成功。その後、千葉は時田と結婚し、粉川警部は相棒とのトラウマを克服したことで元の生活に戻るのだった。
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アニメ映画「パプリカ」の感想
映画の冒頭では、粉川警部がサーカスを鑑賞していつの間にか中央の檻に移り、サスペンス風の犯人とのやり取り、ターザンのようにジャングルを飛ぶというシーンに変わっていくのに引き込まれましたね。
夢の中の演出なので、脈絡が無く変化しつつ自分が主人公だったり被害者のようになったりするのが面白いです。そうして粉川警部の夢は最後に何者かに男が撃たれるというシーンで終わってしまうのですが、この結末をいつも見るこという悪夢が続くのはショッキングでしょうね。
最後にこの原因が明らかになっていくのはミステリーとしての見どころです。警察と犯人のやり取りは粉川警部が学生時代に親友と撮っていた映画のシーンだとわかります。トラウマとなった原因は映画が未完成のまま、親友はその後亡くなってしまったから・・・病気だったことを知らずにいた粉川警部は、親友から映画を完成していないのを訴えかけられてもスルーしてしまったのです。知っていれば完成できたかもしれませんが、それは叶わずにいたことからトラウマになったのでした。そのことと向き合い、最後には千葉(パプリカ)を助けられたのは良かったですね。
一方で千葉も向き合っていなかった一件がラストに明かされます。それは彼女が時田に惹かれていたということ。何かと冷たい態度をとっていた彼女ですが、時田が悪夢に蝕まれた際に助けようと奮闘するシーンは意外性があって引き込まれました。彼女の分身だと思っていたパプリカの存在ですが、必ずしも命令を聞くわけではないのが面白設定だとも思いましたね。他の映画では見ないような演出や設定が見どころの映画でした。
アニメ映画「パプリカ」のレビュー(面白い?つまらない?)
面白いというレビュー
パプリカ
何回観ても面白いもんは面白いですね。
考察するもよし、目まぐるしく場面展開する映像にただただ釘付けになるもよし!
音量大き目での視聴をおすすめします。
「今日の天気は夢見がち」
~なぜかわからないけど、スクショした画像を添えて~ pic.twitter.com/tO4AfPmlEY— ْ (@TqnyaDegurechaf) August 20, 2020
パプリカほんとに面白かった。音楽とかも世界観も面白い! pic.twitter.com/MOlcWtv1ze
— えにお (@aniARASHIANS) August 24, 2020
『パプリカ』
盗まれた夢をスキャン出来るセラピー機器を追うセラピスト敦子と夢探偵パプリカ。
極彩色の映像、平沢進の音楽、夢と現実・嘘と誠という相反する要素が反転を繰り返しながら融合していく先の読めない脚本…とにかくずっと面白い。これは麻薬じゃ、中毒性の高い麻薬じゃあ!#背骨映画 pic.twitter.com/TeW9Ekqn3N— ☠️背◢⁴⁶骨☠️ (@1192seborn) May 15, 2020
映画のパプリカ突然観たくなりAmazonレンタルしましたやっぱり面白いなぁ訳わからん具合が丁度いいしオセアニアじゃ常識だよね #パプリカ pic.twitter.com/seebS9qaK6
— ななべい (@nanabeiland) July 6, 2020
つまらないというレビュー
パプリカ、ぜんっぜん意味分からなくて面白いとかつまらないとかじゃなくて分からない映画だったんだけど、私だけじゃなかったのか。
ちゃんと見たら深いのかなーと思いつつ再度見返せない作品だった。
そうか、好みの問題だったか。ちょっとほっとした。— 手洗いうがい顔触らないカケ (@kakenaimon) April 21, 2020
全体的にはグロくないけど、ちょっとだけ微妙な部分があるっぽい?
パプリカというアニメ映画なんだけど……— 紅葉紅葉/永愛_紅葉@気紛れ創作アカウント (@inm01_nagisa) October 30, 2016
パプリカってアニメ映画見たけどストーリーが微妙でした
映像と世界観は好きでした
— ぴこh (@pik0h) August 15, 2016
アニメ映画「パプリカ」の登場人物(声優名)
パプリカ/千葉敦子(林原めぐみ)
DCミニの研究者の一人。夢によるセラピーを行うアニメ映画「パプリカ」の人格も持つ。
粉川利美(大塚明夫)
警察官であり、とある悪夢を見ることでパプリカのセラピーを受ける。
島寅太郎(堀勝之祐)
研究所の所長。
乾精次郎(江守徹)
研究所の乾理事長。
時田浩作(古谷徹)
DCミニを開発する天才であり、子供っぽさも持ち合わせている。
小山内守雄(山寺宏一)
研究者の一人。
氷室啓(阪口大助)
研究者の一人で時田と協力していた。
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