テレビドラマ『SP』に続く映画が『SP 野望編』であり、2部構成になっています。2010年に製作され、主演は岡田准一。東京を舞台にした数々のアクションや政治がらみのストーリーに引き込まれる作品ですよ。要人を護るために奔走する主人公たちがどうなるのか?『SP 野望編』のあらすじと結末に感想を交えて紹介しましょう。
「SP 野望篇」のラストの結末やネタバレあらすじ
SP・井上の活躍
警護課第四係機動警護班隊員の井上は通称SPとして要人の警護を務めていた。今回は係長の尾形や笹本たちと共に地雷撲滅キャンペーンのチャリティーイベントにて、国土交通大臣の警護をする。井上は20年前にテロリストに両親を目の前で殺されて以来、感覚が優れて危険を察知できるようになった。
今回も能力が発動し、スーツの男が傘に爆弾を仕込んで投げようとする未来を予知。スーツ男を捕まえようとすると逃げ出したたので追いかけ、トラックの荷台に飛び乗って激しい攻防を繰り広げる。トラックの運転手が彼らに気付いてブレーキを踏み、荷台から落ち、スーツ男は地下鉄へ逃げて線路に降りると到着寸前の電車が…井上は彼を助けいきたまま捕えることができたのだ。
警護課の課長・中尾は傘にパイプ爆弾が仕込まれていたと報告を受け、テロを防げたのに感心する。一方で、容疑者追跡のための行為が人目を引き行き過ぎたと注意。無茶な行動が多い井上は周りからもたしなめられるのだった。
伊達と尾形
与党幹事長・伊達のパーティーが開かれる中、目配せをする不審な男たち、そしてウェイターに紛れていた公安部・田中の姿があった。田中は密かに伊達の周りや尾形について調べており、上官に報告しているのだ。伊達は国民の目を覚まさせるために革命を起こそうとし、政治家になって金銭面や権力面での支援を担当。尾形も昔から協力しており、井上も計画に引き込もうと考えていた。
尾形は井上を呼び出して20年前に現・麻田総理を狙ったテロに巻き込まれ、井上の両親が刺殺された際の話をする。その時、子供だった井上と尾形が会ったのは必然だったと語り、井上と同じような子供を出さないよう国民の意識から変えるべきだと言うのだ。今の政治家を野放しにする国民に対し、恐怖による支配を行おうとする尾形の考えを井上は否定した。
伊達と田辺の警護を任される井上たち(ラストの結末)
伊達の警護のために井上は車での送迎や挨拶回りに同行。途中で井上が体調を悪くし、トイレに行くと伊達が話しかけて来た。互いに嫌な感じを察してその日は任務を終えて帰路についていた井上たちだったが、午前3時に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことにより、緊急会議が開かれる。そのため、井上たちは田辺官房長官を本庁へ送る任務にあたるが、白いワゴン車に前を塞がれ中から覆面の男が出てきたのだ。
彼らは車を襲撃してきて何とか撃退に成功。そのまま本庁へ向かい、途中でタクシーを拾おうとするが見当たらず、3キロの道のりを小走りで移動するのだった。警護の4人は田辺の周りを囲いながら進むと、今度はナイフを持った三人組が襲ってくる。仲間の2人が負傷して井上は笹本と田辺を護りながら先へ急ぐことにした。
本庁の近くに来ると再び車でテロ犯がやって来て、パイプ爆弾を投げてきたため井上はそれを打ち返す。しかし、ボーガンで狙ってきたことで笹本は身を挺して田辺を護るが矢を受けてしまうのだ。井上はパイプ爆弾を犯人の元へ投げ込んで撃退し、田辺を送り届けたのだった。
テロ犯はついに本格的な革命を起こすべく、準備を整えた。
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「SP 野望篇」の感想やみんなのレビュー(面白い?つまらない?)
感想
井上の能力とアクションの凄さ
井上が危険を感知してスーツ男の次の行動を予期するという能力を、最初から見せてくれるのが最初の見どころでしたね。その後の追跡も緊張感があり、スーツ男が人混みを走る一方で井上は道路に出て渋滞する車の上を走っていくという荒業に驚きです。狭い路地や歩道橋の階段で肉弾戦となった時には機転を利かせて戦い、トラックの荷台の上では落ちそうになっても諦めない姿勢には目が離せません。その間に走り続ける井上の遺志の強さも伝わってくる序盤でした。
また、SPのチームも個々に違った戦いをするのが見もの。足技をメインに戦ったり、手のひらで相手のあごを打って気絶させたりするのです。アップで撮影されるシーンは臨場感があり、井上たちが苦戦している表情も眼前に見れるのも迫力がありましたね。そうしたSPチームですが田辺を送る際に傷つき、一人また一人と脱落していく様子は緊張感があり、それでも確実に任務を遂行する様は応援したくなります。井上のパイプ爆弾を打ち返したり、爆発する前にそれを持って敵の車の下に投げ込むシーンは爆発の威力もあって見どころでした。
井上と尾形の関係について
尾形と井上の意見の対立に考えさせらる今作。井上が尾形の目論む計画に協力しないと言ったことで、井上が消されてしまうのではないかと冷や冷やしました。伊達にも目障りだと言われていたこともあり、井上の職務中に要人を護ろうとして殉職扱いで消そうとする…そうした手口は珍しくなかったのでしょう。田辺を運ぼうとする際に井上が狙われることもあったり、田辺を送り届けた時には屋上から銃で狙われていたりもしたのです。そんな井上を助けたのは尾形ですが、やはり道は違えどもこれまでずっと仲間として戦って来たこともあり、その情から殺させまいとしたのでしょうか。これは次の「革命編」での尾形の行動からも考えさせられる内容です。
また、尾形が引き入れた井上たちとは別のチームの男女がどうにも怪しく、明らかに好意的ではない様子から彼らにも何かあると思わせる伏線の描き方はワクワクします。
みんなのレビュー(面白い?つまらない?)
面白いというレビュー
『SP 野望篇』はアクションとドラマの配分が若干アレだけどアクション自体は意欲的にチャレンジしてて好き。師匠と呼ばれる岡田くんの総合格闘技全開の格闘が最高。動いたら敵と出会うポケモン形式移動アクションや裏路地パルクールも面白い。 pic.twitter.com/qRvyXWKsco
— 人間食べ食べカエル (@TABECHAUYO) January 28, 2015
『SP 野望編』鑑賞。かなり面白い。98分,息つく暇なしの怒濤の展開。あっという間に過ぎていった濃密な時間だった。これは完全なるアクション映画。岡田くん,カッコよすぎ。そして,3月公開の『SP 革命編』へ。続きが早く観たくて仕方ない。 #SP_movie
— ぐろーばーず (@globers0207) November 5, 2010
SP野望篇の15分くらいのシーン
普通に面白いので見てください— 飯綱 (@Yoza_127) January 16, 2019
映画「SP 野望篇」見る。ドラマは全く見たこと無い、映画から見たんだけど面白いね。主演の岡田准一も格好いいけど、やっぱり堤真一と香川照之出しときゃ外れないだろうと。邦画も漫画やアニメから引っ張ってこないでこういう面白い作品増えてほしい。
— 三日坊主 (@mikkabonze) June 2, 2012
つまらないというレビュー
「SP野望編」を観たが、なんだあの体験版みたいな内容。おもしろい、つまらないを判断するレベルじゃない。出来損ない。
— コバチ (@kobachiudon) November 1, 2010
『SP野望編』見てきました。つまらない訳ではないですが、すごく安っぽくて薄っぺらくて、中身のない作品でした。
— なすなす (@nasu_express) November 9, 2010
見た映画: SP野望篇 すごくつまらない。なんの展開も無いまま続編に繋がる。スナイパーライフルで照準合わされた状態で相手を罵倒するって謎の状態がある。
— Norfair (@aamunkoitteessa) April 5, 2012
【SP野望篇(DVD)】2部構成にするためだろうか、アクションシーンがやたら多く、ストーリーに起伏がない上、何一つ完結していないため、この映画単体だとつまらない。なんでこんなことするんだろう。
— Rastaman (@valis__) April 30, 2011
「SP 野望篇」の登場人物(俳優名)
井上薫(岡田准一)
警護課第四係機動警護班に所属。両親が殺されてから感知する力が優れた。
尾形総一郎(堤真一)
井上の上司。チームに内密で何か目論んでいる様子。
笹本絵里(真木よう子)
井上のチームの一員。言葉より先に手が出ることが多い。
田中一郎(野間口徹)
公安部。テロ組織に関連することを調査している。
伊達國雄(香川照之)
与党の幹事長であり、何か企んでいる。
麻田雄三(山本圭)
内閣総理大臣。