俳優のダニエル・クレイグが演じるスパイのボンド。彼の派手なカーチェイスと目の離せないアクションが『007 慰めの報酬』の見どころですよ。前作の『007 カジノ・ロワイヤル』から続くボンドの心境と新たな敵、そして魅力あるヒロイン!そんな映画『007 慰めの報酬』のあらすじと結末に感想を交えて紹介しましょう。
「007 慰めの報酬」のラストの結末やネタバレあらすじ
ボンドの新たな任務
MI6の諜報員であるボンドは、テロ組織に関わりのあるホワイトという男を確保したため、上官のMに報告をする。ホワイトを尋問すると、組織の一員がMI6にも潜んでいると判明すると同時に、Mの元で働いていたミッチェルがボンドたちに銃を向けた。ボンドはホワイトもミッチェルも殺し、謎の組織を追うのだった。
MI6が入手した紙幣の情報から、スレイトという男に行き着く。ボンドは彼のホテルに忍び込むと、何者かに銃を突きつけられたため返り討ちにした。そして、ホテルのフロントに預けられていたスレイト宛のブリーフケースを受け取って、外に出ると謎の女性が車へ乗るよう指示。彼女はボンドを情報提供者のスレイトだと思い込んでブリーフケースの中身を確認するがそこには銃が…謎の女は狙われていたと気付いて逃げ、ボンドは後をつけた。
カミーユとグリーンの本性
謎の女はカミーユといい、実業家のグリーンのために動いていた。本心はグリーンからメドラーノ将軍の居場所を聞き出すため…ようやく将軍に紹介してもらって、船に乗ることができたカミーユは銃を構えたが、そこにボンドがやって来たのだ。カミーユはメドラーノ将軍を殺す機会を失い、ボンドはグリーンについて調査するとグリーンプラネットのCEOであり、何やら暗躍していると気付く。
グリーンがオペラのトスカに出席すると知って、ボンドは楽屋口から潜入。一定の出席者に渡される袋を入手すると無線のイヤホンが入っていた。オペラが始まるとグリーンや他の数人がティエラ計画について話し合いを始め、ボンドはマイク越しに口を挟む。すると数人が席を立って出ていこうとし、ボンドは彼らの写真を本部に送り素性を調べさせた。彼らは地位がある名高い面々だとわかり、ボンドは敵に気づかれて戦いながらもその場を後にする。その際にイギリス特別警護部の護衛を高所から落とし、グリーンの車にぶつかったため彼は顔を知られまいと殺すのだった。
グリーンの目的と彼を追うボンド
グリーンはボンドに罪を着せ、上からの命令を受けたMI6はボンドに本部へ戻るよう指示。しかし、ボンドは引退したマティスの元へ行きボリビアに同行を頼んだ。ボリビアに赴くとMI6のフィールズがボンドを迎えに来たため、説得してその日はグリーンの資金協力パーティーへ出席。パーティーにはカミーユの姿があり、グリーンはボンドの存在と共に煙たがる。ボンドはカミーユを連れてパーティーを後にすると、車のトランクには瀕死のマティスが…彼との最期の挨拶を交わし、ホテルに戻るとフィールズも殺されていたのだ。
憤ったボンドはグリーンを調べ、ボリビアの貴重な資源である水が目的だとわかる。同行していたカミーユはボリビアの秘密諜報部員としてグリーンを調査していたことや、家族を殺したメドラーノ将軍へ復讐を果たそうとしていたことを語った。
グリーンの末路と復讐のラスト結末
メドラーノ将軍はグリーンへ土地譲渡の手続きを済ませ、グリーンが建物を出ようとするとボンドが到着。グリーンを追い詰めるさなかで建物が炎上し始めた。カミーユはメドラーノ将軍を殺せたが炎の中で身動きが取れず…ボンドは彼女を助けて建物を脱出。グリーンを生かしたまま長い荒野の道のりに置き去りにしたのだった。
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「007 慰めの報酬」の感想やみんなのレビュー(面白い?つまらない?)
感想
ボンドの決心、その魅力とは?
前作の「007 カジノロ・ワイヤル」では、ボンドが愛したヴェスパーが裏切り者でありながらも彼の命を救うために犠牲になりました。そのヴェスパーのネックレスを今作の最後まで持っていたボンド。グリーンの件を終えたラストのシーンでネックレスを捨てるシーンがあったことから吹っ切れたようでしたね。愛する人を失ってもMには冷静さを訴えるシーンが冒頭にありましたが、仲間のマティスやフィールズが敵に殺された際には静かなる怒りを表していました。感情的にならない彼が復讐心を抱き、最後にはその思いに終止符を打つというストーリーは見どころを感じさせます。
そんなボンドの諜報員としての腕の良さも見どころの一つ。敵を殺すのにも躊躇が無くてクールであり、ピンチになれば即座に殺すことをいとわないその姿勢に強さを感じます。一方でMからは手掛かりを殺しすぎだと注意されていましたのが面白かったですね。スパイと言えども命あっての諜報活動であり、手がかりよりも命を優先した上で他の筋から情報を得るという在り方がカッコイイです。もちろん、準備を念入りにしたり、仲間に頼ったりすれば情報源を殺さなくて済むかもしれませんが…孤高のボンドがストイックに任務にあたり、指示を待たずに的確な判断で任務を遂行していく腕の良さと、Mの命令を時には背いたりするのがステキでした。
グリーンの目的と今度の敵とは?(ラスト結末)
グリーンは表向きだと資源を大切にする実業家。しかし裏では資源を独占しようと殺しも行う冷徹な男でしたね。ボンドが止められなかったら、飲み水すら貴重なボリビアの水がさらに流通しなかったでしょう。グリーンを置き去りにした後、ボンドはダムを破壊しに行くと言っていたラストには安心しました。
グリーンはメドラーノ将軍と手を組むだけでなく、CIAや各国の権力者とも繋がりがあったことから影響力の大きい人物。謎の組織はグリーンのような力を持った敵が多いとなると、今後もボンドの活躍から目を離せなさそうです。MI6にも潜入することができる謎の組織とボンドとの戦い、そして目の離せないアクションが次の「007 スカイフォール」でも楽しめることでしょう。
みんなのレビュー(面白い?つまらない?)
面白いというレビュー
ダニクレボンド版007を慰めの報酬まで観た。ストーリー面白いしアクションもすごい!あと007シリーズは景色の撮り方も好き。ナイトマネージャーもそうだけどロケ地が美しくて目と脳に優しい…人しんでるけど☺️
— ねぇろ (@neropixy) March 15, 2020
「007 慰めの報酬」。クレイグボンドでは一番評価が低いが改めて観ると結構面白い。アバンタイトルの説明&台詞の無い中始まるスタイリッシュなカーアクションはクレイグ作品中一番だし、「カジノ」同様D・クレイグが若々しくてカッコいい。スカイフォール以降は身体のキレが後退した気がする…。
— NAO10 (@nao10_0407) December 6, 2015
007の慰めの報酬を見た。ダニエル・クレイグになって、スピード感や緊張感が出るようになったが、ユーモアが低下したのは残念。ただし、並みの映画に比べてやはり面白い。5点中4.5点。世界のいろいろなところにいき、カーチェイスやモータボートチェイスも迫力があった。
— booknmovie (@booknmovie) August 19, 2012
『007/ 慰めの報酬』
前作「カジノ・ロワイヤル」で恋人を失ったボンドがミスター・ホワイトを手掛かりとしてその背後にある組織「クァンタム」を追う
前作の数時間後から始まる設定だから冒頭のカーチェイスは面白い
今作のヒロインであるカミーユもボンドと似てるところがあるから👍👍 pic.twitter.com/1rZ387nmuj— オトガイ (ヨッシー) 日常&映画感想 (@Judgement1997) February 17, 2017
つまらないというレビュー
007 慰めの報酬。
復讐の先に何があるのか。そこに意味があるのか。みたいな物語なのかな。ボンドがそれを飲み込み、また1つスパイとして成長することで幕を閉じた映画。
にしては話が微妙にブレて分かり辛い(理解力不足かも知れんが)。何よりアクションが観辛い。
前作に比べると少し物足りなかった。 pic.twitter.com/Zg8G6Q30Kc— マダオ@映画垢 (@movie_madao) April 14, 2020
慰めの報酬をWOWOWでやってたから録ってたのを見たけど、評判通りのつまらなさ。あれはボンド役がどうというよりもストーリー、演出レベルでつまらない。でも007シリーズに対する期待とTSUTAYAで借りたサンクコストを諦めれず最後まで見た。。
— 大阪にいるひと (@f_investor) September 18, 2010
「慰めの報酬」はストーリーはいいと思うし、出演者も悪くない・・・のに、なんでつまらない、というかなにか足りないと感じるのか考えちう
— vk-sato@Black-Three (@Chihaya1234) April 24, 2013
今007DVDで見ました!「慰めの報酬」これまでの作品と比べると微妙かな?
— Kaishi Fukuda (@k___fukuda) January 10, 2010
「007 慰めの報酬」の登場人物(俳優名/吹替声優名)
ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ/藤真秀)
MI6の諜報員であり、任務のための殺しも許されている。車の運転や肉弾戦も得意。
カミーユ(オルガ・キュリレンコ/武田華)
グリーンの元にいる謎の多い女性。メドラーノ将軍に会うことを望んでいるが…。
ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック/江原正士)
実業家だが謎の組織と関連がある男性。
M(ジュディ・デンチ/沢田敏子)
ボンドの上官であり、彼に手を焼きつつも信頼を置く。
ミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン/外谷勝由)
国際的シンジケート(クアンタム)の暗殺者。前作「カジノロワイヤル」でヴェスパーを操っていた。拘束されていたが、MI6の内通者がMを殺そうとする間に逃走した。
ルネ・マティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ/西村知道)
MI6を引退しのんびりと暮らしていたが、ボンドに巻き込まれていく。
フィールズ(ジェマ・アータートン/加藤優子)
MI6から派遣され、ボンドを迎えに来た女性。
フィリックス・ライター(ジェフリー・ライト/石田圭祐)
CIAのエージェント。前作「カジノロワイヤル」では、ル・シッフルをポーカーで大勝負させるのに一躍買った。慰めの報酬ではCIA南アメリカ支局で、局長の配下として働いている。
メドラーノ将軍(ホアキン・コシオ/内海賢二)
グリーンとある計画を企てる軍人。