映画「RRR」の見どころとネタバレあらすじ感想まとめ

大ヒットインド映画「RRR」の見どころとあらすじ、感想をまとめて解説します。

映画「RRR」とは

「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が手掛けたインドのテルグ語叙事詩的ミュージカルアクション映画です。
実在の独立運動指導者コムラム・ビームとアッルーリ・シータラーマ・ラージュを主人公としたフィクションであり、2人が英国植民地時代のインドで戦いを挑む姿を描いています。

N・T・ラーマ・ラオ・Jr.がビーム、ラーム・チャランがラーマを演じ、アジャイ・デーヴガン、アーリヤー・バット、シュリヤ・サランなどが共演しています。
タイトルの「RRR」（読み：アール・アール・アール）は、「Rise（蜂起）」「Roar（咆哮）」「Revolt（反乱）」の頭文字に由来します。

日本では2022年10月21日に公開され、興行収入は10億円を超えて日本で公開されたインド映画の中で最も高い興行収入を記録しました。挿入歌の「ナートゥ・ナートゥ（Naatu Naatu）」が第80回ゴールデングローブ賞で最優秀主題歌賞、第95回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しました。また、第46回日本アカデミー賞では優秀外国作品賞を受賞しました。

映画「RRR」の見どころ

見どころは以下の通りです。

豪快なアクションシークエンス

本作はインド映画史上最大の製作費72億円をかけて制作されたもので、壮大なスケールと迫力あるアクションシークエンスが見どころです4。
ビームとラーマがそれぞれ英国軍や独立運動家と対峙する場面では、銃撃戦や格闘技、爆発や火災など様々な手段で戦います。
特に印象的なのは、ビームが野生動物を満載したトラックで総督公邸に乗り込んでパニックを引き起こす場面です。 この場面では、象や虎や熊などが登場し、英国人たちを襲います。 この場面はVFXや実写撮影を組み合わせて作られたもので、動物の動きや表情もリアルに再現されています。

感動的な友情物語

本作はビームとラーマというふたりの男の友情と権力への戦いを描いた物語です。 2人は互いの正体を知らずに親友となりますが、ある事件をきっかけに敵対する立場になってしまいます。
2人の間には、尊敬と信頼と愛情と裏切りと憎しみと悲しみという複雑な感情が渦巻きます。 しかし、最後まで2人は互いに惹かれ合い、運命に抗い続けます。
2人の演じるN・T・ラーマ・ラオ・Jr.とラーム・チャランは、実生活でも親戚同士であり、息の合った演技で2人の友情を感動的に表現しています。

華麗なミュージカルシーン

本作はミュージカル映画でもあり、挿入歌やダンスシーンが多数登場します。 これらのシーンは、インドの伝統的な音楽や衣装や振り付けを取り入れながらも、現代的なアレンジや演出で魅力的に仕上げられています。
特に有名なのは、「ナートゥ・ナートゥ（Naatu Naatu）」という曲です。 この曲は、ビームとラーマが初めて出会った列車事故の現場で歌われるもので、2人の友情の始まりを象徴する曲です。 この曲はインドの民謡をベースにしたもので、テルグ語と英語が混ざった歌詞が特徴です。 この曲は第80回ゴールデングローブ賞で最優秀主題歌賞、第95回アカデミー賞で歌曲賞を受賞しました1。

映画「RRR」のネタバレあらすじ

起：インドの時代背景と主人公たちの出会い

物語は1910年代のインドの時代背景から始まります。主人公たちのサーシャとコマラムは、それぞれヒンドゥー教とイスラム教の家庭に生まれ、対立する信念を持つ二人の青年です。サーシャは自由を愛するヒンドゥー教徒であり、コマラムは正義と平和を追求するイスラム教徒です。しかし、彼らの違いを超えて、共通の目標を追求することになります。

承：革命の中心的存在として成長する「RRR」の活躍

ある日、二人はインドの独立運動に参加するため、イギリスの支配に対抗する秘密結社に加わります。彼らはリーダーのアリ・バルダールと出会い、彼の指導の下で訓練を受けます。サーシャとコマラムは共に成長し、強い絆を築いていきます。やがて、彼らは”RRR”として知られるようになり、革命の中心的存在として頭角を現していきます。

一方、インドの革命に対抗するため、イギリスは野心的な軍人ロバート・セスリーを派遣します。セスリーはインドの独立運動を弾圧するため、非情な手段を講じます。

転：友情と信念を胸に刻みながら、多くの試練に立ち向かう姿

物語はさらに深みを増し、サーシャとコマラムがそれぞれの信念を持ちつつも、共通の目的のために協力して戦っていく姿が描かれます。彼らは多くの困難や試練に直面しながらも、友情と信頼を通じて立ち向かっていきます。彼らの努力は、多くの人々を鼓舞し、インドの自由を求める運動をさらに広げていきます。

結：インドの独立運動への勇敢な戦いと永遠の称え

物語のクライマックスでは、サーシャとコマラムはイギリス軍と対峙します。彼らの勇敢な戦いは壮絶で、多くの犠牲を払いながらも、インドの独立運動への道を切り開いていきます。彼らの勇気と決断は、多くの人々の心に深い感動を与え、インドの独立への闘いは次第に勢いを増していきます。

物語のエピローグでは、サーシャとコマラムはそれぞれの信念に忠実に生きながらも、共に歴史に名を刻む偉大な革命家として称えられます。彼らの友情と勇気は、永遠に語り継がれることとなり、インドの独立への運動の象徴として輝き続けるのでした。

「RRR」は、インドの歴史と架空の物語が絶妙に融合した感動的な映画であり、友情と信念の力強さが観客の心を打ち震わせます。インドの独立運動の壮大な物語と、主人公たちの成長と絆の物語が見事に交差し、感動的な映画体験を提供します。

映画「RRR」の感想

映画「RRR」は、私が最近観た中で最も魅力的で感動的な映画の一つでした。この映画は、インドの歴史的な背景と架空の物語が絶妙に融合され、観客にとって非常に魅力的な作品となっています。

まず、映画のストーリーは非常に心温まるものであり、主人公たちの友情と成長が中心に描かれています。彼らは異なる出自と信念を持つものの、困難な状況で互いに支え合い、信頼関係を築いていく様子が描かれています。この友情の絆は非常に感動的で、私も彼らと一緒に喜びや悲しみを共有しているような気持ちになりました。

映画の演技も素晴らしく、主演の俳優たちが役にぴったりとハマっていました。特に、彼らが登場するシーンでは、その熱演に圧倒されました。彼らの演技力が物語に深みを与え、観客の心をつかんで離さない魅力的なキャラクターたちとして描かれていました。

また、映画の美術や撮影も非常に印象的でした。特に、戦闘シーンや壮大なスケールで描かれるアクションシーンは息をのむほど迫力があり、見応えがありました。映画の中で繰り広げられるスペクタクルな映像は、観客を没入させる力があり、まるで自分がその場にいるかのような臨場感を味わいました。

音楽も映画の雰囲気にぴったりとマッチしており、物語性をさらに高めていました。特に、映画の重要なシーンで流れる音楽は、感情を一層引き立て、私の心に深い印象を残しました。

一方で、映画の長さが長く感じられた点もありました。時折、ストーリーの進行が少し遅く感じられる瞬間があったため、ペースがもう少しスムーズだったらより楽しめたかもしれません。

総合的には、「RRR」は感動的で壮大な映画であり、友情や信念の力が試される物語が見事に描かれています。素晴らしい演技と美しい映像、感情に訴える音楽が見事に融合されたこの作品は、私の心に深い感銘を与えました。映画を通じて、歴史的な背景に触れ、異なる文化や信念に対する理解と尊重の大切さを再認識することができました。「RRR」は、人間の心を揺さぶり、感動させる力強い映画であり、ぜひ多くの人に観ていただきたい作品です。