2001年に製作された北野武監督作品の『BROTHER』は、ヤクザがアメリカで組織を広げると言うストーリーを繰り広げます。抗争により日本を追われた山本がアメリカの弟を訪ね、マフィアとの戦争に発展していくのにはハラハラさせられますよ。それでは、『BROTHER』のあらすじとラスト結末に感想や面白い・つまらないのレビューを交えて紹介しましょう。
「BROTHER」のラストの結末やネタバレあらすじ
山本の逃亡
ヤクザの山本は親分が殺されたことをキッカケに、組織改変に巻き込まれてしまう。事の発端となった弟分だった男が指を詰めて「組に入れてくれ」と土下座しに来たが、山本怒りを露わにするのだった。その後、組に入った弟分は山本の命を取れと上から命じられたため、ホームレスを身代わりに殺して偽のパスポートを入手。山本はアメリカに渡ることにしたのだ。
山本はアメリカにいた腹違いの弟を探し、すし屋などを周って情報を集める。弟はヤクの売買をしているようだと聞いて居場所に向かうと、途中で黒人に絡まれてしまう。黒人は山本にぶつかった際にワインを落として割ってしまい、弁償しろと言うのだった。山本瓶の破片を拾って相手の目を刺してその場を後にして弟に会う。
組織の拡大
弟のケンは仲間と共におり、そこに怪我を手当てした黒人のデニーがやって来て事情を話す。弟はまさかと思いつつも「兄貴じゃないよな?」と確認し、山本はしらばっくれた様子で頷いた。その後、デニーは山本とサイコロゲームをして時を過ごす。
ある日、山本の弟が仲間とヤクを売りに行くと、相手が取引の値を釣り上げてきたため山本は相手を殴りつける。売人の仲間は憤るが山本は銃で彼らを制圧。山本とデニーたちは裏社会で名を広めることになった。
一方、日本人と黒人がトップであることに不満を覚える者も現れたが、山本は逆らう者を許さず拷問にかけられる。山本を慕うヤクザも日本から何人かやって来て組織を大きくしていくと、山本本人を狙う敵対組織の者も現れた。
ある日、デニーは目の前で銃を突きつけられている山本を見て発砲し、山本は命は助かるが腹を負傷。闇医者に診てもらってデニーは山本の部下に殴られてしまう。
白瀬
その後、アメリカで日本人街の組織を束ねる白瀬の存在を知り、山本の手下は手を組まないかと話しをしに行く。白瀬はその話を一蹴して手下たちを返し、山本は予想通りだと思った。そして、山本を慕う手下の一人は白瀬の元に戻り、組織に加わってくれと懇願。
すると白瀬は拳銃を渡して覚悟を見せろと言う。「頼んだぜ、オジキ」と男は言って引き金を引いて自害・・・山本への信頼を見せつけられた白瀬は彼の元につき、組織を大きくし始める。
白瀬はマフィアとの交渉で値を吊り上げられたこともあり、戦争も辞さない構えをとる。ついにマフィアの一人を刺殺し、全面戦争が始まることに・・・白瀬は部下に毒を持たせて捕まった際にはいつでも自害できるようにさせておいた。
山本の決断(ラスト結末)
山本はデニーの発案で彼の実家に身を隠そうとしたが、デニーの家族は既に殺されていたのだ。デニーは悲しみに暮れ山本はその彼を見やって決意を固める。山本とデニーはマフィアの元に乗り込んでボスを捕え、ひと目の付かない場所に連れて行った。
そうして針金で細工した銃を用意して針金をいくつか引かせてボスを脅かす。そうして拘束したボスを車に乗せ、山本はデニーを呼び出して金を渡す。その金で逃げろとデニーに言って銃声を鳴らし、ボスはデニーが殺されたと思うのだった。
その後、山本はボスを逃がしてダイナーに立ち寄ると店の前に3台の車が現れたため銃を持って外へ・・・山本は大量の銃弾にさらされて殺されてしまう。
デニーは山本からもらったカバンを確認するとそこには手紙と大金があり改めて「愛しているぜ兄貴」と叫ぶのだった。
北野武監督作品の「BROTHER」「座頭市」「ソナチネ」「キッズ・リターン」「HANA-BI」「菊次郎の夏」「あの夏、いちばん静かな海。」「アキレスと亀」「3-4X10月」「龍三と七人の子分たち」
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「BROTHER」の感想
日本のヤクザがアメリカで手を広げていくというテーマが描かれた作品だったため、ハラハラするシーンも多かったですね。山本が男に将棋の駒を複数くわえさて殴りつけたり、逆らう者に対しても容赦なく踏みつけたりするのです。
ラストでマフィアのボスに対して銃を向けるシーンでは、デニーと笑いながらボスが怯える姿を見て笑い、非道なヤクザという雰囲気が感じられました。
そして、山本は自分の女が殺されたり、デニーが家族を失ったりした際には、表情を大きく変えるわけではありません。
しかし、その後の行動から怒りを持っていたとわかるため、身内に対しては非情では無かったと思わされます。即断即決する姿がクールであり、自身が殺される最後まで生き様を曲げない姿が良かったです。
そんな山本を慕う者は多く、命を懸けて組織拡大に踏み切る者も現れた際には驚かされましたね。白瀬と協力関係を築くために銃で頭を撃ち抜き、山本の役に立とうと死に際を選ぶのです。ヤクザという生き方を見る中で、アメリカのマフィアのやり方と比較できるのも今作の見どころでしょう。一人生き残ったデニーが山本を想って叫ぶラストと共に印象に残る映画でした。
「BROTHER」のみんなのレビュー(面白い?つまらない?)
面白いというレビュー
『BROTHER』みた。
北野武監督。日英合作。日本で居場所がなくなったヤクザが渡米してまた騒ぎを起こす。
オマー・エプスとゲームで友情を深めるシーンがいいですね。後半、殺しが過激になりすぎて逆に単調に感じるんだけど、娯楽色が強くて面白い映画だと思います。— ヨイコワルツェネガー (@kantoQyoiko) April 29, 2021
3.【BROTHER】
北野武監督作品なので、これも有名作品だと思いますが、ヤ〇ザ役のたけしが、トラブルを起こして身内のいるアメリカへ逃亡するところから始まる映画。逃亡先のアメリカで地元のチンピラと組織を起こして、どんどん成長していくけど…
繁栄と衰退を追う映画は面白いです。
— プリン体 (@purin_tai_tai) February 4, 2021
『BROTHER』を観たのだ。
北野武特有の映像的遊び心はそのままにエンターテインメントとしても完成していた良作だったのだ。「面白い撮り方してんなぁ」ってとこがいくつかあって映像技術的面でも楽しめたし、キャラクターが上手く描けていて純粋にアクション映画としても楽しめたのだ。 pic.twitter.com/ArbEotRA4v
— フレ(ンズになりたいアラ)イさん (@wanna_friend_3) May 11, 2020
北野武監督映画。めっちゃ好きなんだけど。ダントツで一番好きな映画はね。まぁ有名な映画だけどダントツで #BROTHER ですね。内容も北野WORLD全開だし面白いし最後私、泣いちゃうし。音楽も最高にセンスが良い。 pic.twitter.com/IkSF2Lqjdn
— 嘘つきみーくん (@217ykchan) April 18, 2020
北野武の「BROTHER」はアメリカにジャパニーズヤクザがいる景色ってのがもうその絵面だけで面白いんだけど「博徒外人部隊」にも同じロジックがあるにせよ、明確な違いとして、アメリカ占領下の沖縄のアメリカ的な風景に溶け込む土着的な沖縄ヤクザ、若山富三郎というネジれた存在が面白いんだよな。
— RoMMS (@moooomaaaaaxxx) November 18, 2019
映画BROTHER見てた。もっと娯楽作品寄りかと思ってたんだが、かなりアーシーな感じ。北野映画らしい美しい画作りと良い結構面白い。正直ファッキンジャップぐらい覚えとけバカヤローのイメージだったよw
— 魚か (@naakass) September 20, 2018
つまらないというレビュー
北野映画は父親の影響で見始めて、初めて一緒にスクリーンで見たのがBROTHERなんだけど、あれを当時父がつまらないと言った理由がやっとわかった。比べ物にならんわ。BROTHERはアウトレイジの系譜になるのかな。娯楽性が強いというか。そりゃ子供でも面白いと思えたろうよ。
— 弱った茄子 (@nsl2lsn) September 15, 2014
北野武映画はソナチネ、キッズリターン、BROTHER、座頭市を観ている。ソナチネは傑作。座頭市も面白かった。キッズリターンも悪くない。ブラザーは駄作
— ノリノ (@norino12) December 22, 2010
「BROTHER」の登場人物(俳優名)
山本(ビートたけし)
日本のヤクザ。死を偽装してアメリカに渡る。
ケン(真木蔵人)
山本の腹違いの弟。ヤクの売買をしている。
デニー(オマー・エップス)
ケンの仲間の一人。
白瀬(加藤雅也)
アメリカの日本街を束ねる男。
北野武監督作品の「BROTHER」「座頭市」「ソナチネ」「キッズ・リターン」「HANA-BI」「菊次郎の夏」「あの夏、いちばん静かな海。」「アキレスと亀」「3-4X10月」「龍三と七人の子分たち」
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